幼稚園や小学校で、森のお話し会をひらき、そのなかの一冊に
この本を選びました。
「おとうさんと約束したことある?」「ある!」
「おかあさんと約束したことある?」「うん!」
子供たちは最初の呼びかけから、素直に答えてくれます。
絵と文がとてもやさしく、あたたかいので、ゆっくりと読み聞
かせを進めました。おかあさんの台詞はやさしく、バビーの台
詞はあどけなく、登場人物は少ないけれどそのぶん静かで穏や
かな、幸せな空気が広がりました。
「ヒッコリー」という木の名前についてはなじみがないので、
もっと身近なくるみやどんぐりの話をあとで加えました。
お話の意味はすぐにはわからないかもしれないけど、バビーが
夢中になってきのみを拾ったり、土に埋めたり、掘り出したり
する様子はとても楽しそうで、どんぐりを拾いに行くときに思
い出してくれるみたいです。