女の子の「だれがあたしのおべんとうをちょっぴり食べたの」という、「ちょっぴり」という言い方がかわいくて。
私ならちょっぴりでも半分でも全部でも同じように、ただ「食べたのはだれ」と怒ることでしょうに。
驚きはするけれど、きっとお腹が空いていたのねと大らかに受け止める女の子。
「いいのよ、わたしのたべるぶんはまだあるんですもの」なんて、私にはなかなか言えません(笑)
ひなたのぬくもりに満ちた絵本ですね。
そうやってのんびり受けて止めてきた女の子が最後には泣いてしまう。これがまたグッときました。
ところで犯人がはっきり描かれていないながらも、わかりやすいストーリーですが、最初私はクマの影に気付きませんでした。なんで足跡だけで急にクマが、と思いました。
でも娘にはちゃあんとわかったのですね。子供の方がよく見ていますね。
娘はクマさんの「うーふー」がたいそう気に入った様子。翌日から二人で「うーふー」「うーふー」と声のトーンだけで会話するのが流行ったことは言うまでもありません。
神沢さんのクマはどれも良いですね。