初めてこの本を読んだのは、中学生の頃。何かのお祝いにいただきました。そして、まさに物語にとりこまれ、読み終わるまで、本が一時も手放せなくなり、母に注意されるほどでした。本に入っていく主人公のバスチアンと自分がわからなくなるくらい、夢中になりました。物語が終わるのが、本当に悲しくなるほど好きになった一冊です。
子どもの時に、この本と出会えたことは、私には大きなことでした。
それくらい、大事な本です。
先日、久しぶりに読みましたが、やはりおもしろい。自分の年齢がかわるにつけ、うけとるものも違いますし、ひきつけられるところも変わります。
とにかく、壮大な物語です。
できれば、この本は文庫でなく、ずっしりとした単行本で読んで欲しいと思います。特に子どもが読むならば、バスチアンの持っている本と似たつくりのほうがいいのでは、と思います。本が大事な要素になっている物語ですから。