『THE BORROWERS』が原題。
借りぐらしの小人たちというのが直訳ですが、床下、と意訳するとまた味がありますね。
メイおばさんが少女ケイトに語って聞かせた、借りぐらしの小人たちのエピソードです。
古い家の床下に、小人の夫婦、ポッドとホミリー、娘のアリエッティが住んでいたのです。
しかも、人間の物を「借りて」生活していたのですね。
ちょっとした小物がなくなることの理由として語られるので、
思わず納得ですね。(笑)
人間の小物をどのようにして借りるのか、また、それらをどう活用するのか、
その知恵にも感心しますね。
好奇心旺盛なアリエッティの活躍ぶりも爽快です。
人間との関係もハラハラドキドキです。
アリエッティが見つかった男の子の造形も面白いです。
最後には意味深なオチもありますからね。
ポッド父さんと、ホミリー母さんも、とても個性的で愉快です。
ジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ」の原作になりますが、
かなり改変されていますので、やはりこちらもしっかり読んでほしいです。