起承転結のはっきりしたお話です。
昔ながらの、「悪いことをすれば、ばちがあたる」方式のお話です。
ごめんなさい。
母は、これを説教絵本として使ってしまいました!
「このうさぎは、どうしてにんじんをとっちゃったのかな」
「どうすればよかったのかな」
「よいうさぎは、どんな気持ち?」
「ほうら、悪いことをすると、ひどい目にあうんだよ」
わあ、うっとうしい。せっかくの絵本なのに。
母は、自分で反省して、こんな読み方やめよう、と思いました。
でも、なぜか、息子はこの説教絵本が好きらしい。
それも、説教されながら、がいいらしい。
「にんじん、欲しかったんだね〜」
「分けてって、言えばよかったのにねえ〜」
「にんじんとられて、悲しいねえ〜」
「ばちが当たったんだね〜」
物語を聞きながら、実に楽しそう。
子供って、何を面白がるのか、分からないものです。
後悔、後にたたず…
お願いだから、息子よ。
母は充分に反省しましたので、その口調、やめてください。