読んでいるとなんだか幸せな気分に包まれる絵本。読後感がとてもいいんです。
日曜日、自転車ででかけるルラルさんに、「乗せていってください」とお願いするネズミ。「いいよ」と返事をしたものの、動物たちが次から次へと出てきて、自転車の後ろは小さな山のようになってしまいます。でも、ルラルさんは、みんなを乗せて自転車をこぎます。息切れをして、汗びっしょりになって、坂道を登っていきます。やっと丘のてっぺんに着いて「休憩できる」と思ったその瞬間、あまりの重さにブレーキが効かず、自転車は坂道を猛スピードで下っていき…!
川の中に落っこちてしまっても、笑って、その状況を楽しめてしまうルラルさんと動物たちが魅力いっぱいです。
全体を通して、文章の面白さを、余すところなく絵が伝えています。ルラルさんや動物たちの表情に特に注目。初夏〜夏に特におすすめです。