松井るり子さんの著書で紹介されていたので、私が手に取った絵本です。ちょうど5歳の息子が、足し算などに興味を持ち始めた頃でもあったので・・・。
読んでみた感想は、「ずっしり来た!」です。
生憎と5歳の息子には命の折り返しとか、ゼロになるということ、という概念が理解しきれていなかったようで、また数年経ってから読んであげようと思いました。
でも、私自身には、上り坂の人生、下り坂の人生、最後にゼロになることを受容するなど、とっても考えさせられることがあり読み応えがありました。そう言えば、秋元康さんの「象の背中」という小説にあったのですが、象は自分の死期を悟るとそっと群れから離れていくそうですね。『死』をテーマに扱う本として、象が主人公なのはぴったりだと思います。
この本は、ぜひ私自身のために手元に残しておきたい、そんな内容です。