こんなに、しみじみとした算数の絵本があったなんて!全然知りませんでした。
ドキドキしながら(はじめて読む本って、大人でもドキドキしますよね?!)扉をあけ、3人の子たちと同じ気持ちで、白黒だけで描かれた絵本の世界へ入っていきました。
まんまるのうんちを、毎日ひとつずつ。
誕生日がくるたびに、うんちはひとつずつ増えていくのです。
立派な大人のぞうになった時、うんちの数は50こになっていました。
1×365+2×365+3×365+・・・・・50×365
算数好きな人ならともかく、算数が苦手な私は、こんな数式を見ただけで逃げ出したくなりますが・・・ぞうは、計算するわけではなく、それでも自分がいくつのうんちをしたのか、ちゃんとわかっていました。
さて、51才のたんじょうび、ぞうのうんちは・・・???
そうなんです。
ひとつずつ増え続けたうんちが、50年を境に、今度はひとつずつ減っていくのです。
うんちが0になる日が近づくにつれて、私も子供たちも、せつない気持ちでいっぱいになりました。
そんな気持ちを大切にする、余韻の残るすばらしいラストシーンでした。
ぞうの人生は、きっとしあわせだったにちがいない!と心から思えます。
内容をすべて理解できるのは、小学3年生くらいからでしょうか?!でも、うんちにはまってる4才の次女も、身を乗り出して聞いていました。うんちの山には歓声をあげ、ラストはしんみりとした顔つきになっていましたよ!