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ぞうのさんすう」 ぐるんまさんの声

ぞうのさんすう 作・絵:ヘルメ・ハイネ
訳:いとう ひろし
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,100
発行日:2000年07月
ISBN:9784751519806
評価スコア 4.66
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みんなの声 総数 28
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  • ゼロになることを自然に感じ取る事ができる

    • ぐるんまさん
    • 30代
    • ママ
    • 和歌山県
    • 女の子7歳、男の子1歳

     表紙を見て、ぞうがそろばんを使って楽しく、数遊びしている絵本かな?という感じで読んでいきましたが・・・
    生まれてから土に帰るまでの一生、ゼロになるまでの過程を”さんすう”になぞらえて描いた、とても深くて濃い内容の絵本でした。
     子供のぞうはお腹がいっぱいになるまで食べて、うんちをします。一つ、二つ。ぞうの成長と共に、たくさん食べるようになり、毎日うんちの数も増えていきます。
    大人のぞうになって、毎日50個のうんちをするようになり、50年の間に何個うんちをするのかもわかる、かしこいぞうになっていました。
    ぞうがうんちの数を数えたり、計算するところは”さんすう”ですね。
     毎朝50個のうんちを数えていましたが、ある朝おかしな事が・・・49個しかうんちがありません。
    ぞうはびっくりして一生懸命考えましたが、どうしてかわかりません。次の誕生日には48個。
    ついにぞうはわかりました。はじめの50年は一つずつ増えていくうんち、これからの50年は一つずつ減っていくうんち。もしそうなら・・・最後ははじめと同じになります。ぴったり同じ。しっかり数えようと思いました。
     うんちが減っていくことを怖がることもなく、しっかりと数えながら、悠々と毎日を過ごすぞうに考えさせられました。
     100年生きてきてやっとゼロということがわかった、ぞう。生きとし生けるもの平等に訪れる死を、一日にするうんちの数で描くことで、ゼロになって土に帰って行くんだと自然に感じ取ることができます。

    投稿日:2006/11/06

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