日本の昔話の中でも安心して読めるお話のなかのひとつだと思います。
唯一、福の神を追い出してしまうシーンでちょっと不安になり、ちょっと福の神がかわいそうになりました。
でも、福の神のルックスがちょっと嫌な感じなので(かっぷくのいいいばったおじさんみたい)、追い出されても悩んだりはしないだろうなと思いました。
この本でいいなと思ったのは、福の神の絵をはじめとする、登場人物の絵です。
このお話の雰囲気というか文章にぴったりでいいなあと思いました。
最後のページの、福の神になったびんぼうがみの絵がとてもよかったです。
びんぼうがみの時は本当にきったないおじいさんだっただけに、この豹変ぶりには驚きました。
ストーリーの中では、夫婦のひっこしについていこうとびんぼうがみがせっせとわらじを編んでいるのには笑えました。