小4の息子が図書館から借りてきた本です。
「口で歩く」というタイトルと表紙の絵で、日常の冒険もので
おもしろい物語なのかと、パラパラめくったら・・・
大人用として十分な素晴らしいお話でした。
「続き読もうと思ったのに」
と息子が本に手を伸ばしてきたとき
「ごめん、もう少しで終わるから」
と読み止められなかった私です・・・。
体が自由に動かないので、車輪付きの特別なベッドで移動する
主人公の男性。
ひとりでベッドで散歩に出かけていく先々でのいろいろな形の
出会い。
たくさん、心にしみる「ことば」があり、かつ明るい気持ちに
なれました。
折にふれて、自分のためにも読み返したいです。
そうそう、小学生の息子は、障害のことはまったく読んでいる
あいだ意識していなかったようで、その散歩ででくわす事件や
人を面白いと思っていたようです。
子どもは先入観や思い込み、心のバリアが低いのだなとも思い
ました。
ストーリーに流れる「ホッカリあたたかい」空気のせいも
もちろんあると思いますが。