長谷川さんの作品でしたので手に取りました。
我が家では勝手に長谷川さんの作品イコール爆笑と
位置づけてしまっているのですが、
(「ぼくがらーめんたべてるとき」等々も読んでいるのに..)
この作品は正統派創作日本昔話といった感じです。
子供は、じいさまが余りに天狗を怖がるので
一緒になって怖がりましたが、何ともなくてホッと一息。
ばあさまの親切に感じ入り最後に元気になって帰ってゆく
天狗を喜んで見送っていました。
山菜採りにいったじいさまとばあさまの山の風景が変わってゆきます。特に冬の山には寒い冬の風が吹いているようで、
厳しいながらも神聖な山の風景が広がっています。
そして春には花いっぱいの山々が暖かく読んでいて
東北の春ってこんな感じかなと話していました。
後書きの長谷川さんのコメントで季節感と書いてありました。
お話と長谷川さんの絵の持つ暖かさが説得力を与えてくれました。