八百板さん再話によるブルガリアの昔話を以前にも読んだことがあるのですが、どちらものどかで素朴な暮らしぶりが伝わってくるような大らかなお話でした。(同じ作者の「きんのねこ」も・・・こちらは、ベラルーシの昔話ですが・・・、娘のお気に入りの1冊です。)
よくある昔話のパターンとしては、慎ましやかで善良な老夫婦が、「それ以来食べ物やお金にも困ることなく、いつまでもしあわせに暮らしました。めでたし、めでたし」・・・で終わることが多いと思うのですが、このお話のエンディングは、とてもいい意味で、期待を裏切ってくれるものでした。本当にこんなハッピーエンドもあるんですね! 久しぶりに心がじわ〜っと温まるような、すてきなお話に出会えました。