最近、小2の息子が学校で「スイミー」を習っているので、レオレオニの他の作品も読んでいます。
町ネズミだったティモシーが、ある日突然、姿が変わり、驚いて逃げ出すところから、お話が始まります。
野ネズミたちと一緒に暮らすためには、テストに合格しなければなりませんが、どれも上手くいきません。
でも、最後は町ネズミだった頃の智恵を活かし、見事に苦難から逃れ、野ネズミたちからも賞賛されて仲間に入ることが出来ます。
読み終わって、息子は「どうして突然姿が変わったの?」とそれが一番気になるようでした。確かに、その理由は全く明かされていません。
でもレオレオニにとって、そんな理由はどうでもいいことだったのかもしれません。
人間社会でも、事故や引っ越しなどで、姿や環境が変わった時に、自分自身を変える努力、ありのままの自分を尊重する大切さ、新しい仲間との協調・・・色々なことを考えるきっかけとなりました。
レオレオニの独特の色彩、谷川俊太郎の名訳も光っています。