一度読んだだけで、その世界観に引き込まれました。
病気がちなパンダのファンファンを背負い、
エンさんは自転車に乗って、
ひと山越え、ふた山越え、医者通い。
少しずつ大きく成長していくファンファンを
エンさんは何度も医者に連れて行きます。
やがて年老いていくエンさん。
すっかりおとなになったファンファンは・・・・・・。
「おじさんとパンダ」という不思議な組み合わせですが、
ふたりを結ぶ強い絆は、
親子の愛を感じさせるほどあたたかく、
わが子を思う気持ち、親を思う気持ちにあふれています。
読んでいて、自分が子どもだった頃
自転車で病院に連れて行ってくれた母を
思い出しました。
もう何年も前、月刊絵本で知ったこの本。
念願の書籍化に、心が熱くなりました。