江戸時代に活躍した、琳派の三巨匠の作品を子供にわかりやすく解説しています。
私は学生時代に歴史と美術史を勉強していましたので、この手の画集はたくさん持っています。しかし日本画の良さを子供に説明しようとすると…なかなか難しいのです。
その点、この本は日本画の見方がわかりやすく紹介されていていいですね。屏風や空間の使い方についての説明は、うんうんそうなのよ。と思いながら読みました。
巻末の解説は大人の初心者の方向けでも十分通用する内容です。
絵を楽しむことは、結局は理屈ではなく感性だと思います。
何も解説がなくても紅梅白梅図屏風は素晴らしいし、杜若図屏風も本物は圧巻です。でも、知っていたらもっと楽しめるはず。
そういう感性のアンテナは子供のうちに、とがらせてあげたいものです。子供なら新鮮な視野での発見もあるかもしれません。
この本を読ませて、また自分も子供を巻き込んで美術館やお寺に行こうと思いました。