この絵本は、「いろいろえほん」というシリーズの「きいろいえほん」なんだそうです。確かに、表紙も裏表紙もきいろ、中をよくよくのぞいてみると、色が使われているのは、きいろだけ。あとは、みんなモノクロです。そうきいろは、オムレツの色なのですね。オムレツの焼けるにおいが、森中を流れていく様子もきいろい帯となって表現され、本当にオムレツの美味しそうなにおいが、視覚を通じて伝わってきます。オムレツを食べ終えたみんなの息まで、きいろなのです。本当においしそう・・・。
モノクロをベースに、オムレツの色という意味で、要所要所にきいろを用いているので、そのきいろいオムレツが、そしてオムレツのにおいが強調されています。
みんで一緒に分け合ってオムレツを食べたので、ほんのちょっぴりしかオムレツを食べることができなかったぞうさん。次の日の朝、みんなから届いたたくさんの卵とお礼の品で、もっともっと大きいオムレツを作ります。今度はたくさん食べれてよかったね。と思うのでした。