算数絵本・・・の範疇に入る本なのでしょうが、ストーリーもなかなか含蓄のあるいいお話です。
王さまライオンに、動物や虫たちから選ばれた9匹がお食事会に招待されます。
今年初めて招待されたアリが主人公。このアリさん、とても礼儀正しくて思いやり深い、いいアリなんです。
反面、残りの8匹たちのすごいこと・・・(笑)
お食事シーンでのあまりの汚しっぷり、読んでいた息子も「あーあ・・・」と言っていました。
そして、デザートが出てきたところで、この本の《さんすう》的な部分が登場します。
大きなケーキの分割・・・ここで分数の概念が。
お礼のケーキを焼く個数・・・ここで倍数の概念が登場です。
半分の半分の半分・・・とやっていくと、見る見るうちに小さくなっていきますし、倍の倍の倍・・・はあっという間に巨大な数になりますよね。それをケーキという身近なもので表しているので、数の概念がとてもわかりやすくなっています。
表紙、そして最後のページの王さまライオンの表情がとても優しくていいですね。
算数絵本、と構えずに読んでも楽しめるいい絵本です。