新聞の悩み相談に対する回答を読んでいてもいつも思うのだけれど、
あさのあつこさんって優しいなあと思います。ティーンエイジャーの
力強い味方だよなあって。で、あさのあつこさんが書く小説というの
はやっぱり力強い味方だと思うのです。
たとえばつらいことがあったり、いじめにあったりしている子どもが
本を読むことによって救われるということがあると思うけど(以前、
華恵ちゃんもそんなことを本の中で書いていた、確か)、あさのあつ
こさんの書く小説はもしかしてほんの少しなのかもしれないけれど
救ってくれるのではないかなあって。
この本などは、まさに。
いじめにあっている主人公が「復讐ノート」を作るという。
最初、私は、「デスノート」みたいなものを想像していて、いくら
いじめにあっているとはいってもなあ、そういうなんだか呪いめい
ているのってのってあまり気持ちのいいものじゃないよなあと思っ
ていたのですが。
しかし、読んでみたれば全くそういう類いの話というかノートではな
く、ティーンエイジャーでもなければ、いじめにもあっていない私で
すら勇気づけられたのでした。
本当に、こんな風に自分のおかれている状況やいじめっ子のおかれて
いる状況を観察し、分析し、復讐方法を考えていれば、気持ちも軽く
なるのではないかしら。なればいいなあ。
14歳の世渡り術、とあるから対象は14歳なのかもしれないけれど、
小学校高学年くらいの子どもちゃんでも読めると思います。