ハーメルンの笛吹き男は、結末にいろいろなバージョンがあるそうですが、子供の絵本にしては、きわめて不気味です。
大量のネズミの発生と、それを退治した笛吹き。
ペストの大発生に題材をとっているのでしょうか。
ネズミを駆除した笛吹きに報酬を与えなかったばかりに、今度は子供が130人笛吹きに連れ去られます。
そして、子供が行方不明になってしまったところで、話は途切れるように終わるのです。
目の見えない子供と、口のきけない子供が生き残りとなりますが、子供たちがどうなったのか分からないままなので不気味なお話です。
少し刺激が強すぎるお話かもしれません。
具体的な年月日が取り込まれているところにも、実際に起こった事件のように猟奇的なものを感じました。