大詩人に対して、言葉遊びが上手だと言うのも大変失礼とは思うのですが、少年詩集として子どもたちに紹介するにはピッタリだと思います。
難しい思考から離れて、この本の中で谷川さんは、子どもたちに言葉遊びの仲間入りを呼びかけているようです。
言葉遊びと言っても、自由に言葉を使うには発想力が必要ですね。
発想力のかたまりのような子どもたちに、同じ題でもこんな詩が出来たよと紹介する、「みち」という12の詩は圧巻です。
芝居の中で使う歌として進行を進める「おばけりんご」の詩には味わいがあります。
何より「これなら出来るかも」と子どもたちに楽しみを感じさせるところが素晴らしいと思います。