荒井良二さんの絵本は感性の光る作品が多いのですが、この絵本はまさに感性だけで出来ている作品という気がしました。
果てしない地平線の向こうからやって来るモケモケ。
そのモケモケの集団は、見て触って、なめてかじって、色々な感覚を楽しんでいきます。
それはまるで、生まれたばかりの赤ちゃんが、未知の世界で色々な感覚を確かめて、遊んでいるかのようでした。
カラフルで、色々な物が描かれていて、まるでオモチャ箱をひっくり返したよう!
大人も子どもも、自由に、思いっきりモケモケ!
最後、「モケモケ」の文字が踊りながら過ぎ去って行くのも面白かったです。
じっと見ていたら、「モ」が「毛」に見えてきて、何がなんだか分からなくなってきました(笑)
言葉の対比も面白い、不思議な感覚の絵本です。