10歳の息子と読みました。
すごく有名な絵本で、何ヶ国語にも翻訳されている絵本。
私自身も昔、外国語で読んだことがあり、
日本語でも読んだことがありますが、
なんだか今回受ける印象と違ったような気がします。
調べると、村上春樹さんの訳でない絵本もあるんですね。
前の読んだのはきっとそっちの方かな。
こんなに有名な絵本にも関わらず、息子が読んだのは
今回が初めてのよう。
木がどんどん小さくなるのに対して、
ぼうやはどんどん成長して、
そして最後は一緒に小さくなっていく様子が、
とっても切なく、なんだか悲しくなったようです。
思えばこの木の存在というのは、親のようだな。
いつも見守って、一緒にいたいけど巣立っていく子供たち。
何かあるときだけ言いに来る子供たち。
悲しい気持ちになりつつも、ぼうやが大きくなっていくのが、
そしてぼうやの役に立てるのが、嬉しかった木の気持ちが、
親になった今、痛いほどよく分かります。
なんだかとっても切ない物語。
息子と一緒に読めてとってもよかったと思います。
そして息子が成長してお父さんになったときに、
また読み返してほしいと思いました。