ある町のおんぼろアパートに、7人のみなしごおばけ『みなしごおばけだん』が住んでいました。ところが、突然、住んでいたアパートが取り壊されることになり、引っ越しをすることになりました。
いったんもめんに、のっぺらぼう、ろくろっくび…とだれもが知っているおばけたち七人、でも、その容姿には怖さがなく、少々現代風。
引っ越した先は、山のてっぺんにある「山小屋ゴエモン」。おばけたちは、怖がらせて住人を追い出そうとするのですが、中をのぞいてみると…
こわ〜い話かと思ったのですが、お話が進むにつれ、どんどん面白い展開になっていきます。お化けたちが、それぞれ自分の力を発揮して、助け合って、なんだかワクワク…よく知っているお化けたちだからこそ、また身近に感じられ、『七福おばけ団』という名前になったわけもだんだんわかってくるという、なんだか温かいお化け話です。