四人組で常に行動していた追っかけ隊なのに、リーダーのユーカが突然解散宣言してしまい、翌日から病欠していたカオルは一人っきりに。
友だちと言ってもお互いの気もちの温度差や、自分の気もちをうまく伝えられない子どもたちのもどかしさを感じました。
パニック学級というだけでなく、保健室登校しているクラスメートやクラスの他の子どもたちのことも少しずつ浮き彫りになっていきます。
友だち関係や人間関係にしても流動的なものだと思うのですが、固定的でこれしかないというと辛いもの、子どもは環境にすぐに慣れると言いますが、固定化してしまった気もち・心をどう動かしていくのか、読んでいて、何だか歯がゆくかわいそうでもあり切なく感じる場面もありました。
読み聞かせをしている息子の方は、先が知りたくてどんどん読み聞かせをせがんできました。一度読みだすと次が知りたくなるし、クラスのお話なので、子どもは親近感を抱いて読めそうです。