このあそび島のシリーズは、長男が気に入ってます。
ある日がくは頭にきて、仲良しのしゅんたろうと絶交することに決めました。
だんだん元気がなくなっていくしゅんたろう、でも、そのしゅんたろうはなぜ絶交されたのか、理由がわからないというのです。
作者であり、あそび島の先生であるあいこが、見かねて間に入ります。(実話だそうです。)
以下のやりとりが、実にいいです。
しゅ 「もうしないから ぜっこうといてほしい」
が 「いやだ。とけないね!」
あ 「しゅんたろうはずっとつらそうだった。これいじょうみてられない。ひとがひとをゆるせないって、よっぽどのことだよ」
が 「じゃああいこは どろぼうをゆるせるのかよ!」
あ 「どろぼうするのはわるいことだとおもう。(中略)そのひとのことはゆるせるとおもう」
が 「じゃあ、ひとごろしもゆるせるのか!」
あ 「ひとごろしはゆるせない。どんなことがあっても、ひとがひとのいのちをとることだけはゆるせない。ぜったいに」
(沈黙)
が 「ぜっこうを とく」
子ども同士のけんかに大人が出るのは、ルール違反だと思ってる人は意外に多いんじゃないでしょうか?でも、こんな風にこじれてしまったら、やっぱり大人が間に入って、お互いの言い分をよ〜く聞いた上で、仲直りの橋渡しをしてやることも必要なんじゃないでしょうか?
真剣なあいこ先生の態度に心が打たれました。
悩みや、迷いがすーっと消えてくような感じがしました。
文に負けず、迫力のある絵も魅力です。