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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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スモウマン」 MTぱぱさんの声

スモウマン 作:中川 ひろたか
絵:長谷川 義史
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2002年12月
ISBN:9784061322622
評価スコア 4.38
評価ランキング 14,147
みんなの声 総数 57
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  • 本年度の収穫No.1!

    • MTぱぱさん
    • 40代
    • パパ
    • 岩手県
    • 男の子4歳、男の子0歳

     名人・中川さんのストーリーはもちろんですが、なんと言っても作画・長谷川さんの殊勲大。長谷川さんでなければ、この作品の評価、運命は違ったものになっていたでしょう。
     「下町の危難を救う変身幕下力士」なるキャッチコピーの通り、力士くずれのプロレスラーの暴虐から市民を守る(なんのこっちゃ)幕下力士のものがたりですが、みどころは東京ローカル、下町の風俗のコト細かな活写。ところが長谷川さんは、なんと大阪の方なんですね。
     確かに大阪の庶民パワー、何というか猥雑さ(大阪のヒトゴメンナサイ)が東京下町に乗り込んだ、という印象も受けますが、この「無国籍さ加減」がまたいいんです。そして、こども向け絵本にストリップ小屋の看板や酔っぱらいの開く「小間物屋(何のことかお判りですね?)」、定食屋なんかを堂々と! 描いちゃったところに「やってくれた」と拍手喝采を贈るものなのであります! その他、格闘技ファンでなければ意味不明の小ネタ、殴り描きのようでいて、ひとりひとりの挙措動作にまで油断のならない画面構成まで、みどころ十分。そして、「なに、こんなのコドモにわかんないじゃん」とおっしゃるムキもあろうかと思いますが、そうじゃありません。読んであげるオトナがまず、おもしろがっちゃうことで、それがこどもにも伝わるんです。これ、ポイント。 
     長谷川義史さんは、今年になって立て続けに作品を発表なさっていますが、オールオリジナルではなくても、この作品が当分「代表作」として語られるのではないでしょうか。そして、「本年度日本絵本界の収穫No.1」としてオススメできる作品でもあるのであるのでアリマス。

    投稿日:2003/09/29

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