ひがしちからさんは、「ぼくのかえりみち」「ぼくのひこうき」がとても良かったので、読んでみました。
物語は、主人公のさやちゃんが、公園で不思議な茂みを見つけるシーンから始まります。
茂みの中は、人が隠れる位のスペースがあって、これって、正に子供の憧れる秘密基地そのもの。
小鳥が羽根休みにやってきたり、猫が飛び込んできたりするまでは、現実世界なのですが、いつの間にか空想の世界に突入します。
その変わり目が自然なのが、ひがしさんの凄いところで、ここからひがしワールドが全開です。
茂みの外から聞こえる声の主は、どうやらクマのよう。
小さなスペースの中では、四季が展開。
クマとは、今度パーティするときに誘う約束までするのです。
現実と空想が入り乱れた物語で、そんなことを微塵も感じさせない展開は、子供達の心を掴んで離さないはず。
子供目線の描写は、共感すること間違いなしで、他の作品とあわせてオススメします。