『魔術師の弟子』にも似たお話ですが、イタリアンならではのスパゲティが素材であり、終わり方も微笑ましく感じました。
年をとったストレガ・ノナが弟子に雇ったのはのっぽのアンソニイ。
アンソニイのとぼけたキャラクターが楽しいのですが、ノナばあさんが魔法で鍋からスパゲティを出すのを真似したくてしようがありません。
ノナばあさんの留守中に自分を真似して町の人気者に。
しかし、中途半端はいけません。
魔法を正しくマスターしていないものだから、町中がスパゲティだらけに。
帰ってきたノナばあさんに助けてもらったもののお仕置きが待っていました。
「しばりくびだ」と叫ぶ人たちをなだめたのは、アンソニイに拡がったスパゲティを全て食べさせること。
スパゲティが嫌いになりそうなお話ですが、イタリア人は大食漢であり楽天家。
ユーモアと教訓で締めくくりました。
文中おばあさんの名前が「ストレガ・ノナ」で通されているので、少し舌を噛みそうになったことを除けば、読んでいてとても心地よいお話です。
絵の中にいる、ウサギやハトやクジャク、そしてカボチャ。
楽しく読みましたが、何か意味があったのかな?