渇望という言葉の裏には、抑圧・貧困・差別などがあると思いました。
黒人教育家であるブッカーの自伝的絵本ということで、実話である重みがずんと迫って来ます。
食べていく、仕事があるという次にくるものは、やはり教育。
義務教育で食べ物もあり働かなくてもいい日本の子どもたちはどんな風にこの話を受け止めるのでしょうか。
これは過去の時代の話であっても、世界の中には児童労働をする子どもたちもいて、今日食べる物もない子どもたちもいること。
自分だけの世界でなく、広く世界へ心を向けて行く時期の子どもたちに読んでほしい絵本です。
短い話の中に凝縮されていますが、私はブッカーがその後どういう道のりで教育家になったのかその軌跡も知りたいと思いました。