ナビの他の方も書いていますが、調べ学習にも十分使える、面白くて勉強になる絵本です。むしろ「魚」オンリーの百科事典(学習辞典)的な作品だと思います。
この本では、魚の生息しているいろいろな地(水の中)を紹介していました。
作者は川や池の中の隅々まで、いろいろな水の中の生き物や出来事を細かく描写してくれていますが、
面白いのはそこだけでなく、水の外の世界の生き物や動きも端折ることなく、楽しく描写してくれています。
1ページ1ページをじっくりゆっくり観察してほしいです。
ただ、魚そのものが苦手な人や虫を見るのが苦手な人にはちょっとお勧めできません。
登場する人はともかく、魚を含む他の生き物のほうは偉くリアルな描写なので…。実は私は鱗がちょっとだめで、魚たちのアップのシーンはあまりきちんと眺められませんでした。
その代わり(目をそらした)、水の上の風景が偉く細かく楽しいものだということに気づきました。
例えば『里川』のシーン。ここのモデルの場所はどの有名な『アユ梁』漁の場所なのかなぁとか。
『田んぼ』の場面では農業用水の近くに止まっているの軽トラと農家の人らしい動きなど、見ごたえがありました。
小学校の中学年くらいから、学習としても、絵本としても楽しめると思います。