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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

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もりのおくのおちゃかいへ」 のみちさんの声

もりのおくのおちゃかいへ 作:みやこし あきこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年11月
ISBN:9784033319100
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,014
みんなの声 総数 96
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  • そこに入って自在に遊べる絵の世界

    • のみちさん
    • 40代
    • その他の方
    • 静岡県

    抑えた色目と線が読者に何も押しつけてきません。
    けれども、立体感、重量感、質感、遠近感にリアリティがあり、
    ふと気づくと、雪を踏みしめ、宙を舞って、
    各場面に立ち会っている自分がいました。

    「森の奥へ入っていく」そして「雪道で迷う」というのは、
    日常を離れて無意識の域へ分け入っていくことを思わせます。
    そうして、意識の奥の森へ迷い込むと、
    逆光を受けて暗い色調の、屋内の情景に出会います。
    幻想的でありながら、記憶のはざまに置き忘れた遠い日に
    再会したようななつかしさが漂っています。
    視点は非日常的な高さに上下し、
    いつしか「常識」のめがねをはずされ、言語以前に戻った目に
    異界の住人たちが圧倒的な存在感で迫ってきます。
    そうそう、子どものころ、
    動物たちは自分と同じか、それ以上の大きさに感じたし、
    初めはちょっとこわくても、言葉なしに友達になれる存在だった、
    なんてことを思い出しました。
    ストーリーはまさにその感覚をなぞるように進み、
    戸惑っていた主人公は他者の思いやりにふれ、
    やがて、温かいものに背を押されて現実の生活に戻ってきます。
    卓越した画力で、作者はそんな物語世界を創造し、
    「どうぞご自由にお楽しみください」と差し出してくれます。

    以下は個人的な好みの話です。
    熊の紳士を鹿の夫人が出迎えるページで、
    そのしっとりとした叙情にためいきが出ます。
    また、おばあちゃんの家近くに山を降りてきたページでは、
    傾斜する地形にいる登場人物たちを斜め上から見下ろす構図が
    くらくらするくらい新鮮です。
    そして、主人公の女の子の服装、お屋敷、調度品などが
    さりげなくおしゃれで楽しくなります。
    作家ご本人がお好きだというオールズバーグに
    確かに画風が似ていますが、
    みやこしさんの絵には彼女独特の繊細な詩情があり、
    乙女心(実年齢関係なく…)をくすぐります。
    原画はおそらくきめの粗い紙に描かれているのでしょう。
    絵本にもそれに近い質の紙が使われていたら
    木炭画らしさがもっと感じられたのだろうなぁと、
    つい、ページをなでてしまいながら思いました。

    投稿日:2010/12/15

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