まっくろの小鳥、ネリノはいじめられっこ。
4人の兄さんはみんなカラフルできれいなので、ネリノは仲間はずれにされます。
ネリノの寂しさ、やるせなさがストレートに伝わってせつないです。
語りはネリノの一人称なので、すんなり自分=ネリノに同調します。
なんとかきれいな色になろうとするネリノですが、うまくいきません。
でも、ネリノのコンプレックスが強力な武器になって兄さんたちのピンチを救うことができるのです。
自分の嫌なところが自分の持ち味になる、いまのままで大丈夫だよ。
シンプルな絵本ですが、力強いメッセージが心に響く名作だと思います。