華やかな色のおにいちゃんたちに比べ、ネリノは真っ黒。いつも仲間はずれにされています。しかし綺麗な色のせいでお兄ちゃんたちが誘拐されてしまいました。
「みんなと同じこと」とか「他人の人と比べて」とか、そんなのはどうでもよくって、みんなと違っててもいい、個性があるって素敵なことなんだ、というメッセージがこめられている、奥深い絵本です。
幼い子でもわかりやすいようにストーリーが展開されているので、5歳の娘もお話自体は理解できたのですが、このメッセージをどこまで理解しているのかは不明です。5歳なりの解釈で心に届けばいいかなと思います。そしてもう少し大きくなって読み返した時にその年齢なりの感じ方をしてくれたらいいなと思います。
ぱっと見は地味だし、娘の反応はどうかな?と思いつつ与えてみましたが、ネリノがお兄ちゃんたちを探して助け出すというストーリーがわくわくするようです。
黒色の背景にきれいなパステルの絵が栄えて、色彩感覚がすてきだと思います。