軽い気持ちで読んで、ドキリとさせられ、目からうろこでした!
既成のおもちゃがたくさん出回っている昨今、子どもたちにとって空き箱も素敵な遊び道具になるんですね。
箱の形を堪能し、その中にもの(どんぐり)を入れると、入っているものは同じなのに様子が違って見える。
こんな鑑賞の仕方は大人の感性では捉えられませんね。
もちろん、ドングリ拾いも楽しい遊び。
そういえば2歳の頃、息子のお気に入りは木製のサラダボウルにおもちゃを詰め込み出す作業でした。
しっくりおもちゃが収まったり、組み合わせによっては収まり切れなかったり。
繰り返しこれを続ける息子に「よくも飽きずに・・・」と思っていましたが、翌日にはコロコロ車の車輪のように転がし、さらに翌日には頭にかぶり、日毎に遊びの数が増え、サラダボウルで遊ぶ時間はだんだん長くなっていましたね。
ああいう時間が子どもたちにとって大切なんでしょうね。
みどり先生の「いろんな あそびかたを みつけられる こは、いい こ」っていう言葉が印象に残ります。
登場する園児のキャラクターもそれぞれ個性的で可愛いです。
小さいお子さんのみならず、子どもたちと接している大人の方へもお薦めします。
おもちゃの与え方を再考させられる一冊でした。