『おおきな木のような人』の続編になっているようです。
登場人物(主人公)は同じですが、描かれているテーマも場所も違うので、シリーズものとか、続編とかいう印象はかなり薄いです。
『おおきな木のような…』と続けて読んでみてもいいですが、
それぞれがちゃんと独立した世界観を持っているので、全く別の本のように読んでも面白いです。
最初の何ページかは沙衣らと先生の手紙の交換みたいな感じで始まっていて、後半はさえらの住む町のお祭りを描いています。
いせさんの作品ですから、1ページ1ページ、本当によく見せてくれます。
ちょっとした場面なのに、どれもこれもじっくり見て楽しめます。
個人的には大八車を作っているところへさえらと先生が訪ねていくシーンが好きです。
幻想的な素敵なラストが印象的でした。
子どもたちに見せるとしたら高学年のクラスのブックトークで、『おおきな木のような人』と対でで紹介してみたいです。