6歳になる息子は体内記憶が強く、今でも色々なことをお話してくれます。
「ママのお腹で、僕は足をグーンと伸ばしたり縮めたり、色々な格好をして浮かんでいたよ」
「ママのお腹の中は温かかったけど、ちょっと暗かった」
「僕はでんぐり返しをしながら、ママのお腹からでてきたの」
「外にでたら眩しくて、泣いたんだよ」
などなど。
命を授かった時から大切な物語が始まっているのですね。
この絵本を読み終えて、改めて感じました。
息子は赤ちゃんの頃【平成のナポレオン】というあだ名でした。その名の通り、朝も昼も夜もまとめて寝ることがなく、5分寝ては泣いて、10分寝ては泣いて…の繰り返しでした。
いったいいつ寝ているんだろう?と不安になった程です。
そして、夜泣きも3歳近くまで続きました。
疲れはたまり、寝不足も続き、1日1日がとにかく必死でした。
赤ちゃん語がわかる翻訳機がほしいと真剣に思った程です。
絵本のママのように、赤ちゃんだった息子に対し上手に話しかけることはできなかったけれど、泣いている息子にたくさん話しかけ、たくさんの愛情を注いできました。
そんな息子も6歳になりました。
まとめて寝ることのなかった日々や夜泣きが嘘のように、今ではがっつり寝てくれます。
そして、言葉や気持ちを深く考えてくれる優しい性格に育っています。
スギヤマカナヨさんの温かいメッセージがこめられた絵本。
これからママになる方、赤ちゃんと会話中の方、子育てを振り返る方、たくさんの方に読んで頂きたいです。
赤ちゃんがママの指をしっかりと握っているページ、大好きです。