これはゆいちゃんがあかちゃんのときのぼうし。
きつきつのきゅうくつでかぶれない。だって、ゆいちゃん、もうおおきいもん。
これはおかあさんのようふく。
だぶだぶのぶかぶかであるけない。だって、ゆいちゃん、まだちいさいもん。
女の子のちょっと背伸びしたい気持ちと、まだ甘えたい気持ちが、微妙に揺れ動くところが、実に細やかに表現されています。子育てのなかで、その心を感じた母親である作者、そして、その場面を見ている父親の画家のコラボでの作品は、まっすぐに伝わってくるものがありました。その場その場で、色々感じる思いを、優しい心がそって包んでくれました。