小さく貧そに生まれたからすの子。
いじめられ、飛べないと仲間はずれ・・・その子が一番とべるようになった!!!
・・・でもそう簡単には仲間に入れてもらえない。
「月まで飛べば仲間にいれてやってもいい」
そうからかわれ、月までめざし飛んでいくからすの子。
もちろん行けるわけがない・・・疲れ果て、ぼろぼろになっておちてきた。
私は小学校時代の娘のいじめを思いだし、
でも明るくがんばっていたせつなさを思った。
月から帰ったわが子を抱きしめた母がらすの姿が、いじめを知った
私とだぶった。
娘と私は幸いにも良い先生に恵まれ、卒業前に解決でき、
今はとっても積極的に中学校生活を送っている。
この銀の羽の勲章をつけてとびたったつきがらすのように・・・この銀の羽、勲章なのか、こころの傷なのか。
一度ついた心の傷はなかなか消えない。
彼女はどうこの話とむきあっていたのだろうか。
この本をよみ、自分に重ね泣く子が減るよう、
そしてもしいじめをしている子がいたら、胸に手を当て考えて欲しい。