今5歳半の孫娘に、2年前の梅雨時に、雨をテーマに買い揃えた中の一冊。
当時、「ぼん ぽろ ぼん ぽろ…」などと表現される雨音のページなどには惹かれていましたが、最終章の「おおきくなったモモがおぼえていなくても、モモがはじめてあまがさをさし、はじめててをつながないでひとりであるいたひのおはなし・・」の結末には、今ひとつピンとこなかったようです。
8ヶ月の弟ができ、保育園も年長になり年少さんの存在が気になるこのごろ、孫娘にも人が成長していくものだということが分かってきたのでしょうか、今では、ストーリー全体に共感している様子です。
そう、おぼえていなくても、誰にもあまがさ一本差すのにもそれぞれにきっと大変なドラマがあり、成長があったのでしょう。
おとなには何気ないことでも、幼子の必死に真剣に取り組みながら成長していく姿が印象深く、「わたしのこころの一冊」です。
最後に、孫娘のひとこと。「これは、女の子の本だよ」。
対して、「男の子の本は、『もっちゃう もっちゃう もう もっちゃう』だよ」なのだそうな。
どこからくる連想なのか、と思ったら、「濡れる!?」。
それとも、女の子は内省的で男の子は行動的だ、とも言いたいのかな。