ドリトル先生シリーズの作者による作品です。動物たちが生き生きとして、大活躍しています。
小さい頃に読んだ時は、今ひとつおばあさんに魅力を感じず、子ども心に、動物たちばかりに働かさせてはいけないなぁなどと思っていました。
大人になっても、愚痴ばかり言うおばあさんに魅力は感じないものの、「でも、その歳になっていきなり長年住んだ家を追い出されたら、そりゃあがっくりもするよね」とその境遇を思いやることは出来るようになりました。
そして、昔も今もお気に入りは、犬のピーター・パンクです。
実質的なリーダーは、しっかりもののあひるのポリー・ポンクですが、私はお人よし風のパンクが贔屓です。
動物たちの活躍で、おばあさんは無事に元の暮らしに戻ることができますが、悪役の男が、実際には何一つ悪いことはしていないのに、散々な目に遭うのはお気の毒です。
昔のお話って、大人になって読むと、結構理不尽なものもありますね。
それでもお話のテンポがよく、展開も楽しいので、お勧めです。