バージニア・リー・バートンさんの作品は、家に『じょせつしゃ けいてぃ』を持っています。
息子にとって2冊目の出会いとなる本作品はあまりにも有名で、息子が赤ちゃんの頃からいつか読んであげたい、でも、いつ?とタイミングを見計らっていた絵本です。
慎重になってしまう理由は、色のない絵と、ボリュームでした。
3歳2ヶ月。最近はずいぶんと長いお話も楽しめるようになったので、一度読んでみて、まだ興味を示さないようなら先に延ばそう、と図書館で借りてきたところ、うれしくも大ヒット!毎晩のように「ちゅーちゅー読んで」といってもってきます。
「長いお話だから、疲れたら途中で寝てしまってもいいからね」と前置きをして読みますが、寝ませんね(笑)
でも冒険性のある物語のおかげで満足感が得られるのか、昨夜などは独語1分ほどでスースー寝息をたてて寝てしまいました(笑)寝かせつけ用に一冊買おうかしら。
さて、この物語。自分勝手な行動をして失敗したちゅうちゅうが仲間に助けられ、最後は反省して元の生活に戻ります。
よくあるパターンといえばよくあるパターンなのですが、なぜかラストにもの悲しさを感じるのは私だけでしょうか。
ちゅうちゅうは「自由」の楽しさを知ることができたでしょうか?
つかの間の自由を謳歌して、そのうえで自ら元の生活に戻ることを選んでほしかったな。
鎖でつながれて引っ張られて帰るシーンがなんとも印象的です。
この作品が生まれた国の当時の時代背景を知りたいと思いました。
ちゅうちゅうを子、仲間の3人の男たちを親(家族)と重ねて読むと、ちゅうちゅうはまだまだ子供だなぁ、と思います。