どこにでもいる普通の家族が動物園に行く一日を描いた物語です。
さむい親父ギャグを連発して一人でうけたり、じぶんの機嫌に任せて怒ってしまうお父さんにうちの息子は大うけ。まるで、うちのパパみたいです。
動物たちの絵も特徴がしっかりと生かされ、すばらしい描写です。子どもにとっては、主人公の家族を自分の家族に重ね合わせたり、動物たちに思いを寄せたり、純粋に楽しめる作品です。
大きな子や大人にとっては、まったく違う感想になるかもしれませんね。
”ぼく”の見た奇妙な夢・・・。
動物園に行ったときに感じる、動物たちに見られているような不思議な感覚を味わえる作品です。
動物園の動物を見ながら、同時に”ぼく”の家族も見ているような感じ。
シュルレアリズムの手法を用いられた絵の中には、たくさんのお楽しみが隠されています。お話を読んだあとも、美術館で絵画を鑑賞するようにじっくり見てみると、たくさんの発見ができる作品だと思います。