主人公の「ぼく」。お父さんやお母さんと離れてお泊りなんて経験がない。同じ経験のない子、おねしょが心配でという子も「ぺガススの家」に行くという。親としちゃこういう経験をドッカでして欲しいと願う。無理にでも行って欲しいと。でも行きたくないこの気持ちを伝える心意気。「ゴメンナサイ、ぼくいかない」の中に充分込められていることの重さ。そしてその気持ちを汲んだ愛子先生。我子にこんな場面があったら私はどうするか?そして我子は勇気を持ってタテマエなど気にせずに行かないを言えるか?と思いをはせながら読んだ。夏休みに冒険をさせてみたい親と行きたくないと言えない子供たちに是非読んで貰いたい気がするのである。