子うさぎがベッドにいます。寝る時間です。部屋の中にあるものたちにおやすみ、と語りかけます。きまっておやすみ前にする、儀式のようなものかもしれません。
ページをめくるごとに、カメラの位置が切り替わるように場面が変わっていきます。ひとつひとつのものにスポットライトがあたります。
おつきさまが動き、時計の針が進み、子ねこや子ねずみのいる場所、子うさぎのたたずまいも変わっています。微妙な移り変わりを見つけるのも楽しいものです。
子うさぎとともに、やさしいおだやかな眠りに誘われます。この本を息子に読むとき、おやすみ前のひとときがより愛しいものになります。