小学校の教科書で誰もが出会う・・・といっても過言でないほど
有名なスイミー。私ももちろんスイミーに出会い、再会したのは
30年近く経ってから。母が私の息子にと買ってくれた絵本の中の
一冊ででした。
「あ、スイミーだ。なつかしー!!昔やったよね」といいながら
ぱらぱらめくってびっくり。
あれ?スイミーってこんなに長い話?思ったより絵が多い?
私が覚えているのはスイミーの仲間が食べられちゃうところと
力をあわせて大きな魚に立ち向かうところ、「ぼくが、めになろう」
のくだり。
教訓があちこちにちりばめられているようで実はそんなに
好きでもなかった。
でも今手にしたこの絵本は、そんなくだりは最初と最後の数ページ
でしかなく、後の大部分は幻想的な絵と叙情的な文に彩られた
綺麗で怖くてわくわくするような海を一人で旅する
スイミーの冒険譚!!
一枚の絵にひとつのフレーズ、とてもとても贅沢な絵本ならでは
の表現に思わず見入って、まさに目からうろこ状態でした。
今まではスイミーを勉強で「やった」だけ。
30年近くたってやっとスイミーを「よむ」ことができた。
そんな気がしました。
こんなに素晴らしいスイミーに再会することができたきっかけを
作ってくれた母や息子に感謝!!
そして教科書でしか出会ったことのない方たちすべてに
声を大にしていいたいです!!
「早くスイミーと絵本で再会して!!
素晴らしい発見がありますよ!!!」と。