私が小学校のときの国語の教科書に、「アレクサンダとぜんまいねずみ」がのっていて、
子どもながらにインパクトが強く、
レオ・レオニの名前が刷り込まれており、名作だとよく名前を聞くタイトルなのに
なぜかスイミーをこれまで読んだことがありませんでした。
とっても美しい本です。
ドロップみたいな岩からはえている、レースを型押ししたようなわかめ。
いせえびやくらげの色の美しいこと!
ウニやヒトデもいる!
美しい海の世界を堪能させていただきました。
みんな真っ赤な体の魚たちのなかで、スイミーだけが黒かったことに、
意味があったのですね。最後、すとんと納得しました。
スイミーが一人きりになったときの悲しみ、
悲しみを薄れさせるほど、美しい世界、
そしてその世界をさらに楽しむために、みんなで協力して、前向きに前進していく…。
とても素敵な一冊でした。