表紙だけは何度も見たことがある絵本でした。
ただ赤ちゃんを抱くお母さんの絵から赤ちゃんのお話かな、くらいは思ったけれど、
「いのちは見える」
という題名の意味を、それほど深く考えたことはありませんでした。
たまたま小学校の図書室の本棚でこれを見つけ、なんとなく手にとってみら...
これって、実に深い深いお話だったんですね。
普通に子供を産んで育てることだって大変なのに、この絵本の中に出てくるルミさんは目が見えません。
それでも、立派に出産し、子育てをしている。目は見えなくても、命は見える。これは重い言葉だと思う。
命は見える。そして感じられる。
人の気持ち、思い、やさしさ、目に見えないものはたくさんあるけれど、目では見えなくても、それを感じられることは出来る。
出産の時の婦長さんの言葉、赤ちゃんは「いのちをわけてもらって生まれてくる」いい言葉ですね。
これは、幼児には少し難しいでしょう。
小学校の低学年で、自分が生まれてきたこと、赤ちゃんのことなどを勉強をする機会がありますが、そのときに、お子さんと一緒に読んでみてはどうでしょうか?