アメリカインディアンに、どのようにしてトウモロコシが伝えられたか、という内容の民話です。あるおばあさんが、泊めてほしいと村を訪れます。ある若者が、おばあさんを泊めてあげます。昼間、村の大人たちが、仕事に出かけていると、おばあさんは、村人が食べた事のないほどおいしいパンを焼いてくれました。若者は、この食べ物が何なのか知りたくて、おばあさん跡をつけていきます。すると、おばあさんは、自分の腿をかいて、トウモロコシの粒を出していたのです。見られたことに気付いたおばあさんは、不思議な方法でとうもろこしの栽培方法を教えてくれたのです。日本の民話とは、一味もふた味も違う民話です。
素朴な絵も、インディアンの雰囲気をよく伝えています。