仲良しのたけし君が引っ越していってしまってから、ふさいでいた私のもとにきたのは、雲の上のひつじ。
ひつじ雲から降りてきた、くもひつじ。
くもひつじにつれられて、空から見た家々の様子は?
家の中でいっぱい笑っている家は、オレンジ色。いっぱいため息ついている家は、紫色になるんです。
紫色の家を心配して、元気をつけようとやってきてくれるのが、くもひつじ。
空の上で、楽しくすごし、紫色をオレンジにかえてくれることでしょう。
こうやってお話を読んだ後、晴れた秋空を見ると、
「あれが、くもひつじの雲なのかな。」
と息子。
そうだねぇ、そんなふうに見えるね、とちょうど秋にふさわしいお話でした。